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「ナルホド!学べる 日本とロシア」実行委員会 ~考えよう、北方四島~

日本とロシアの関係についてみてみよう!

人口について

人口について

交流について

両国間においてスポーツや文化に幅広い交流があります。ご存知のとおりサッカーで世界中から注目されている本田選手も現在ロシアでプレーしております。また、ロシア大統領が日本の国技である柔道をされており、スポーツ、文化を通じて両国の交流を促進くださっております。

  • 左:柔道をするプーチン前大統領
  • 右:ボリショイサーカス
左:柔道をするプーチン前大統領 右:ボリショイサーカス

ロシアで見られる日本ブランド

日本でもよく知られている企業の商品が、ロシアにおいても日常的に使われております。ロシア国民は日本の製品に対して、丈夫で故障が少ないなど品質の良さに高い評価をしています。

ロシアで見られる日本ブランド

日本とロシアの調査結果について

日本とロシアはお互いの国をどう思っているのでしょうか。調査の結果を見てみると共に「友好関係は重要」と思っているようです。今後も更なる友好に向け、両国間は経済や交流に取り組んでいくことでしょう。

出典:外務省「ロシアにおける対日世論調査」H22

日本とロシアの調査結果について

この大学生たちに座談会でお話をお伺いしました!
    座談会進行メニュー

私と隣国について

隣国との交流を考えてみよう!

座談会の模様
畑野
畑野:あくまで自分の考えなんだけど、交流って2種類あると思うんだ。まず文化的なきっかけがあって、例えば個人が日本に来てくれるというのが1つ目。つまり個人の交流。あともうひとつは、政治とか経済とか、こちらは国というか外交部分ですね。
小川
小川:個人の交流で考えると僕は「留学生との交流サークル」に入っていて、外国人と話すことが多いです。ただ、こっちから向こうの言葉で話しかけないと、絶対向こうからは日本語で返ってきます。
花上
花上:中国とか韓国の留学生はすごい多いですよね。しかも4年間通う留学生が多くて、毎日歩いていると絶対に中国語、韓国語が耳に入ってくる。
佐々木
佐々木:私は、第2言語で中国語を専攻しています。やっぱり時代は中国なのかなと思って。また授業を受けていると理系の先生が「これから理系をやっていくなら、英語のほかに中国語が必要」と言っていたりします。
小川
小川:民間人同士だとすごい仲が良いと思うんですけど。その個人が集まった国レベルになっちゃうと問題点もでてくるね
御園生
御園生:そうそうそう、個人レベルでの交友は、本当にその人個人がやろうと思えばできるんだけど、国レベルでの交友が一筋縄ではできない。
小川
小川:国レベルで考えると、たとえば日本と中国の経済的なつながりがアメリカを超えたとか、それもたぶん国レベルの話だと思うんだけど、どうなんだろうね。経済、政治部分において、日本の外交は消極的と言われているのでいつも中国と韓国にやられているという感じがするんだけど…。
畑野
畑野:うーんそれと、アジアとの連帯はどこまで本気で考えているのですかね。ASEANって地域制度としてだいぶ確立しているじゃないですか。EUとはまったく別の、主権国家を尊重する地域制度だとしても、これからどんどんASEAN地域フォーラムとか、ASEAN地域の防衛会議とかいろいろやっていったとして、その中に日本がちゃんと入っていけるのかなって。
西田
西田:むしろ、隣国とのお付き合いを考える意味で、仲良くしていくための経済協定って絶対に必要で、制度化されたからっていうのは非常に大きいと思うんです。EUも、共同管理っていうのからはじまって、制度的にやっていて担保できたから、みんなが参加できたっていうのを考えると、ASEANって結構仲が良いじゃないですか。
山崎
山崎:個人でも国のことになるとヒートアップすることがある。留学していたときに、いろいろな国から留学生が来てて、中国人の子と話していたら台湾の話になって、すごいおとなしい子だったのに「台湾は中国だから」ってすごい怒られて。表面上は仲が良いんですよ。中国人と台湾人の留学生。でも、その台湾人の子も、英語のレポートで、いかに中国とは別の国家であるかを書いていた。それにすごいびっくりして。日本ってそういう問題がないじゃないですか。領土問題とかあったにしても、アイデンティティに不安を持って争いがあったりするわけじゃないから。
畑野
畑野:僕も以前、韓国の留学生の子に歴史の問題を振ってみたことがあるんですよ。案の定怒られたんですけど、いい話合いでした。その子はがんばり屋さんで韓国のイメージを自分の力でどうにかしたくて日本に来た、と言っていて、意外と話したらわかってくれるんですが、反日教育の話とか聞いていると、壁はまだまだデカイなと感じた。
司会者
司会者:隣国とは国交、交流が盛んな分、おのずと問題点も出てきますね。中国や韓国の話題がでましたけど本日のテーマである「ロシア」はでてきませんでした。それではまずは皆さんが感じているロシアのイメージを教えてください。

みんなが思うロシアのイメージを教えて!

知っていることや聞いたことを教えてください

座談会の模様
佐々木
佐々木:少しネガティブな発言になってしまいますが、過去のニュースなどを調べてみると、周りの国から見てちょっとズレてるというか、不思議に思うところもあると思う。ほかの国の感覚とは違うのかな、と思う部分があります。
畑野
畑野:お酒のイメージが強いですね。ロシア人はすごい外(外国)に興味があったらしいんだよね。アメリカの1960年代、1970年代のカウンターカルチャーってあるじゃないですか。あのときやたらとそれがソ連で流行ったらしいんですよ。流行ったんだけど、全然方向性が違ったらしい。アメリカとはまったく違うかたちになった。つまり、外部に興味はあっても自己完結しちゃう部分があるのかなと思う。自分のところで変えちゃうイメージ。あと、聞いた話だとやたらとエヴァンゲリオンが売れているらしいです。
御園生
御園生:個人的には司馬遼太郎が好きなので「坂の上の雲」でのロシアと、佐藤優さんの「国家の罠」という本がロシアのイメージ。「坂の上の雲」でのロシアのイメージは、なんだかんだ言ってやっぱり強いなと。結局勝ったけど、何ら得られず、戦争のおいしい部分は得られなかった。佐藤優さんという元外交官の方が書いた本によれば、ロシア人は芯のある人に対して、敵であれ、味方であれ、尊敬する。日本は1年ごとにどんどん首相が代わって、政治の方向性が定まらないから、例えば北方がこじれてしまうのかなという思いがあります。ロシアから芯がある政治家を求められていると思ってる。
山崎
山崎:私のロシアに対するイメージは、ブルジョアとか、そのあたり一帯の国に対する態度も含めて、強権的な政府というか、中国と通じるところもあるのかな、という感じ。あとは経済の面で、石油パイプラインはすごいと思うし、新興のお金持ちみたいな、イメージとしてはあります。新興国という感じです。
小川
小川:イメージとしてはトップが強い。スターリンしかりフルシチョフしかり。あとは経済政策としては、プーチンさんの出現によって天然資源の開発が進んで、どんどん伸びているなあと思います。でも天然資源は短期的だから、今後20年、30年単位でみるとどうなのかなあ、と興味深く感心を持ってます。
花上
花上:私は、ロシアが昔支配していた国の人と交流があって、その子は「ロシア大嫌い」って言っていた。そういう関係が未だに改善されていないんだけど、でもロシアに頼らないと小さな国はやっていけないとか、そういう現状があるみたい。ロシアの人って、私が日本人だよっていうと、そうなんだってめっちゃ話にノってくるから、ロシアの人が日本に対してどんなイメージを持っているのかなというのは気になります。
安井
安井:ロシアに対してはソ連時代から結構暗いイメージがある。政治的には今のプーチンの強権的な支配っていうイメージが強い。なんだか上から抑圧されていて、民衆は自由にやりたいのかもしれないけど、抑圧されているから、その分無謀な行動とかを喚起するのかなと思いました。経済はやっぱり天然資源とかさっきも出ていましたけど、ソ連の時代に、資源が豊富だったから逆に経済対策をしっかりしなくていいのかなと思います。今、プーチンさんだからもっていますけど、プーチンさんがいなくなったらどうなるのかなと思います。文化はマトリョーシカのイメージが強いです(笑)。
藤井
藤井:イメージは他の方が言われたのと大体同じですね。僕がロシアときいてすぐに思うのは国土面積のでかさですね。めちゃくちゃでかいじゃないですか。あれがぼくには不思議でたまらない!
西田
西田:(藤井くんへ)港と土地と毛皮を求めて(北から南へ)おりてきたんですよ。 僕のイメージは、トップダウンで方向を決めるっていうイメージが強いのと、面積のわりに人がすごい少ないということ。結構みんな「ロシアで穀物」というと「えっ」という反応なんですが、実は小麦の輸出国なんですよ。広い領土でいろんなことができて羨ましいなあと思いますね。日本は島国なので、食料を安くつくろうと思ってもできないじゃないですか。天然資源があって土地があって、なんだかんだ恵まれている。土地がきれいで、実は農業をやるのに最適だって聞くと、食糧問題がクローズアップされるこれからの時代、頼りにされる国になりそうと感じる。そういった点でも、ひょっとしたら日本にとって、もっとお付き合いを深めていかなければならない国なんだろうなと思います。
司会者
司会者:先日も日露でエネルギー協力の話題がありました。皆さんからも話にあがりましたが、天然資源を多く保有してますね。また東日本大震災の支援後もシュワロフ副首相が日露関係の更なる強化を宣言しました。ただ国交はあるのにあまり印象に残らないという部分があるのはなぜだと思いますか?
山崎
山崎:平和条約が結ばれていないからではないでしょうか。
西田
西田:そのネックになっている部分の1つが「領土問題」ではないでしょうか。
司会者
司会者:では次のテーマでは領土問題を踏まえ考えてもらいましょう。

北方領土問題についてどう思う?

解決に向けてどのように考えていけばいいかな?

座談会の模様
御園生
御園生:領土問題を解決しようと単純に言っても、両国間で主張が平行線になってしまうから他のアプローチで話し合う必要がありそうですね。
藤井
藤井:ロシアとの交流をもっと活発にしてそれぞれ取り組んでいることとかをもっと理解、把握できればいいと思う。国民同士がもっと向きあえば分かり合えるような気がする
小川
小川:日本とロシアが内向的に似ているっていうのがあって、資料にあるように、ロシアとの国交、協力は結構あるのに、話題が少ないのはなぜでしょうね。
安井
安井:政治的や経済的な関係は実際、中国や韓国とそんなに変わらないと思う。違うのはやっぱり文化の面で、ロシアの文化って実際に知らないじゃないですか。
畑野
畑野:あまりメディアに出てこないんだよ。出てこないのがスパイラルになっちゃって、出てこないから興味持たない、出てこない、興味持たない、それがずっと螺旋状につながってというのはあるのかなと思う。また、ロシアは様々なものにポテンシャルはあると思うんだよね。だから日本人と気があったりして、でもそのポテンシャルを生かせない何かがあると思うんだよね。
花上
花上:私たちが、ロシアと聞くと、やっぱり北方領土が思い浮かぶ。でも地図を見ると、漠然とロシアはこのあたりと見てしまうけど、やっぱりその中で中心となっているのはヨーロッパ側であって、国として見たときに、ああロシア、シベリア、みたいなイメージをいだいて終わりじゃなくて、ちゃんとロシアの国はここだっていうのをつかんで、目線を向けていくべき。
畑野
畑野:そうなんだよね、地図っていうとみんな平面で思い浮かべるんだけど、やっぱり地球儀として認識したほうがいいと思う。目を向けていかなくちゃいけないし、逆にあっちからも目を向けてもらわなくちゃいけない。たぶん一方通行ではダメだと思うんだよね。
西田
西田:経済的関係の接触の機会を増やすのが一番だと思うんですよ。
畑野
畑野:あとは積極的に留学生を呼ぶとかね。やっぱり物理的に接触がないと思うんだよね。物理的にロシア人がいない、日本に。
花上
花上:さっき、個人レベルの交流って話をしていたと思うんですけど、個人レベルで交流して「こいつ、いいやつじゃん」ってなったら、国のイメージも変わってくる。
畑野
畑野:僕とか、高校時代は韓国、中国とかあまり好意的に思ってなかったんだよ。でも、大学に入って中国人の友だちとか韓国人の友だちとかできて変わった部分があるから。やっぱり得体のしれないものって近づきたがらないじゃない。だから、得体のしれないものっていうイメージを壊すには、もっと個人同士が交流するのが1番だと思う。
司会者
司会者:価値観、歴史認識も両国間で異なるでしょうし難しい問題ですよね。政策目線ではなく国民目線で考えるのも1つの突破口かもしれませんね。では、両国がこれまで以上の交流を目指すにはどうすればいいでしょうか。
皆様ありがとうございました! 日本とロシアの友好関係について

今後ロシアと更なる交流を築いていくためには?

交流や結びつきを今より強くする具体策はどうすればいいかな?

座談会の模様
畑野
畑野:韓流好きっていう人が増えたのは、日本がどうこうしたわけじゃなくて、韓国から積極的に発信してきたから、のはずだよね。まず皆ががその国に対して親近感を覚えるために何かほしいですね。
小川
小川:じゃあロシアが、いろんなロシア文化をこっちに持ってきたりとかして、ロシア料理店がたくさんできて、コサックダンサーが出てきたりするじゃん。ロシアがそういうふうに輸出して、日本が輸入したとしたら、それは友好関係を築けていると言えるのかな?
花上
花上:日本人も、異文化が入ってくることに対して排斥しようとする部分があるけど、そんなことをする前に、自国の文化をもっと高めていこうとかっていう動きをするべきですよね。外国人とそうやって友好したりくっついていくことを前向きに考えてほしい。移民が入ってくることとか、人の移動は断りたくなるとか、自分たちの文化が周りのファクターによって変えられてしまうのを恐れるのではなく受け入れてほしい。
西田
西田:そうなんですかね。日本人ってまとまっていないようで、実は結構愛国心があるんじゃないかと思う部分があるんですよ。なんだかんだで日本が好きってみんな結構思っていると思っていて、嫌いじゃないならそれは愛国心といっしょで、好きといってもいいんじゃないかと思ってる。
花上
花上:心理的には、絶対みんな愛国心って持っていると思うし、たとえば海外に出ていって、みんな外国人と話したときに「こういうところがある」って言いたくなるし、誇れるところがあったら嬉しくなる。それはみんな同じだと思うけど、たとえば中国人がアメリカに行ってチャイナタウンを作ったわけじゃないですか。で、圧倒的な個性を発揮して我が道を行って、中国人としてのアイデンティティをどこに行ったって持っている。でも、日本人ってそういうのがないなあって。
畑野
畑野:一連の話を聞いていて思ったんだけど、日本人って、外から来たものにすごい寛容だと思う。多神教がひとつの例かもしれないけど、そういうところが日本ってあると思う。ほかに料理にしたって、ラーメンだって日本にはなかった。カレーだってなかったけど、気付いたら国民食じゃん。来たものに関してはすごい寛容で、自分たちでアレンジして、作り変えちゃうみたいな。
山崎
山崎:たとえば、ロシアの文化を日本で受け入れて、日本は仲が良いと思うかもしれないけど、逆に日本からもロシアに向けて何かを根付かせないと、本当に相互の友好ということにはならない
畑野
畑野:文化は必ずコアになるっていう前提があって、だから結局イメージは変わるはず。友好的に何かを輸入するわけだから。輸入することでイメージを変える、そういう印象のほうが大事なんじゃないかなと思う。やっぱり物理的な交流がなさすぎるんだと思う。新幹線を売り込めばいい。
西田
西田:それもひとつの方策ですよね。日本の技術のものが走っているのは、やっぱり日本人としてうれしいですし。
畑野
畑野:人もモノも、物理的に出ていく。ロシアも日本もお互いに受け取る。そういうことをしなくちゃいけないし、それでも北方領土など問題点もあるから交流と問題解決を、同時進行していかなくちゃいけないと思う。
山崎
山崎:みんなが、北方領土問題を解決しようと考えると同時に、文化、食文化でも美術でもなんでも、相互で交流することが友好のカギとなるのではないでしょうか。
司会者
司会者:今日は日本と隣国、そしてロシアとの交流、問題点について皆さんにお話いただきました。今日1日の話し合いで「答えを見つける」のは難しいですが、我々も問題を知って関心を持つところから解決、改善への歩みを進めていければと思います。
皆様ありがとうございました。