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日刊テラフォーニュース

【海外生活コラム:ブレーメン】ドイツの映画館で上映される外国映画には字幕が付かない!

2013年01月23日 19時00分 日刊テラフォー

人口約60万人のブレーメンは、ベルリンやミュンヘンといったドイツの主要都市に比べると小さくて静かな街だ。だから当然、娯楽も少なく、最高気温でもマイナスの今の時期は、より一層少ない。
天気が悪い時、外が寒い時の娯楽の定番の一つは、映画を見に行くこと。
という訳で、先日、ドイツの映画館に初めて出掛けた。
所謂シネマ・コンプレックスと呼ばれる、1つの建物内で複数の映画を上映している映画館に行ったのだが、チケットはインターネットでも予約購入可能、各回入れ替え制と、基本的には日本と同じだ。
だが1点とても興味深かったのは、映画の上映方法だ。
日本では3月に公開予定のタランティーノ監督の最新作を観に行ったのだが、海外映画を上映する場合、日本では、オリジナル音声に日本語字幕が付いたものと、音声を日本語に吹き替えたものの2バージョンが、ほぼ半々の割合で上映される。
私が以前住んでいたスペインでは、何と95%が吹き替えバージョンで、随分興ざめしたものだ

だが、多くの市民が英語を流暢に話すドイツでは、そんなことはないだろう、という予想通り、映画館には1つのタイトルに対し、オリジナルバージョンと吹き替えバージョンの2つが上映されていた。
ドイツ語力はほぼ皆無に等しい私は、当然オリジナルバージョンを選び、いざ上映ルームへ。
日本と同様に、様々な映画の予告が流れ、ようやく本編が開始されて驚いた。映画は確かにオリジナルバージョンなのだが、字幕がないのだ!ドイツ語ができない私にとっては、ドイツ語の字幕があろうとなかろうとどうでもいいことだが、ドイツ人にとっては、ドイツ語の字幕がなくては困るのではないか…と思うのは語学習得が苦手な国の出身者だけで、皆普通に映画を楽しんでいた
想像してみてほしい。もし日本で、字幕なしのオリジナルバージョンの映画を上映したら、一体誰がお金を払って観に訪れるだろうか?
おそらく、日本在住外国人と、英語を熱心に学ぶ学生くらいなものだろう。
だが、私がいた上映ルームはほぼ満席で、観客も非ドイツ語話者だけでなく、ドイツ人もたくさんいた。しかも、英語の練習の為にわざわざオリジナルバージョンを選んだというよりは、純粋に、オリジナルバージョンで観るのが好きだから選んだように見受けられた。なぜなら、観客皆が同じタイミングで笑ったり溜め息をついたりし、俳優達のセリフに即座に反応していたからだ。
ドイツ人の友人に聞いてみたところ、映画館で上映されるオリジナルバージョンが英語の場合、字幕が付かないのは普通だという。
何だか、ドイツと日本、ついでに言うとスペインとの、英語力の差を見せ付けられた気分だが、悲しいかな、これが現実だ。
ドイツ人の英語力の高さに感心すると共に、ドイツの映画配給会社は楽でいいなぁと思った、ドイツ映画館デビューだった。
【記事:りょーこ】
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