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日刊テラフォーニュース

【海外生活コラム:ブレーメン番外編】気分はフードファイター!スペインの年末年始。

2013年01月09日 19時00分 日刊テラフォー

遅ればせながら、新年明けましておめでとうございます。
新年はいつも雪国の実家でごろごろして、みかんをついばみながら大学駅伝を見るのが定番だった私は、現在、スペイン・バスク地方に滞在中。先週のバスク地方のクリスマスに引き続き、今回は年末年始について。
先週紹介したように、クリスマスのバスク地方には、オレンチェロという、特有の人物が存在するのだが、年末年始に関しては、特に地方特有のものはなく、他のスペインと同様の過ごし方をする。
クリスマス後の12月26日、日本では街中から一斉にクリスマスの飾り付けがなくなり、お正月の飾りへと様変わりするのに対し、スペインでは、クリスマスの飾りつけは1月6日までそのままだ。というのも、スペインでは、クリスマスは12月24日~1月6日までと捕らえられている為だだから、年が明けて「フェリス・アニョ・ヌエボ(スペイン語であけましておめでとう)」と言いながら、サンタクロースの帽子を被っている人も大勢いる
お正月に重きを置く日本人としては、クリスマスもお正月も一緒と言うのは何とも風情がないが、これがスペイン流なのだからしかなたい。
(画像:筆者撮影。これでもディナーのほんの一部。この後、コロッケ→スープ→子豚の丸焼き→デザートと続く)
12月31日、この日、赤い下着を身につけると翌年福が来ると言われているが、若い世代は、そんな言い伝えを知らない人も多く、おそらく実践していない人の方が多いと思われる。
夜10時位からは、クリスマスと同様の親戚一同でのディナーが始まる。クリスマス・イブからこっち、親戚での食事を始め、日本で言う忘年会や友達同士のパーティなどで、とにかく食べ通し・飲み通しで、正直この頃には胃がかなり弱っているのだが、それでも食べ続ける…気分はすっかり、フードファイターだ
そしてもうすぐ年が変わるという頃、日本では年越し蕎麦を食べるが、スペインでは白ブドウ(マスカット)を12粒、テレビのカウントダウンに合わせて食べる
12粒は翌年の12の月を表しており、カウントダウンに合わせて、年明けと同時に12粒全て食べ切れれば、良い年になると言われている
だが、これが意外に大変なのだ。一粒食べるのに与えられる時間は、わずか3秒しかない。スペインでは、ブドウは皮も種もむかずに食べるからまだいいが、味わってなどいたら、あっという間にカウントダウンに置いていかれて、時計の針が12時を指す時には、何粒ものブドウが手元に残り、「アナタ、来年は良いことなしね」と周りの人にからかわれるハメになってしまう。
そんな風にして年が明けると、あたりで花火や爆竹の音が聞こえ始める。「なんて華やか!」なんて思うのも束の間で、それら全ては、“公式”ではなく、住民が勝手にやっているだけなので、予想外に近くから爆竹の音が聞こえたりして、びっくり仰天してしまう。
若者達はその後、外へ繰り出し、新年を祝って朝まで飲み倒す。
そして、1月1日の午後には再び、親戚一同のスペシャルランチが始まる。さすがのスペイン人達も、この頃には特別な食事に飽き飽きしており、「明日にはやっと普通の食事が出来る!」と口々に言い始めている。
ところで日本では、子供達はお正月にお年玉をもらうのがお決まりだが、スペインでは、1月6日『トレス・レイェス(東方の三博士の日:キリストの公現日)』に子供達はプレゼントをもらう。三博士というのは、キリストが誕生した際に、贈り物を持ってキリストの元へ祝福に訪れた3人の魔術師達のことで、子供達はこの3人の中から好きな魔術師を自分で選び、その魔術師からのプレゼントをもらう
ちなみに、この日のランチも、洩れなく親戚一同のスペシャルランチだ。
こうしてスペインの長いクリスマスは終わり、1月7日から、子供達は学校が始まる。
私も、風船のように膨らんだお腹を抱えて、再びドイツ・ブレーメンでの生活が始まる。
【記事:りょーこ】
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