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日刊テラフォーニュース

【海外生活コラム:ブレーメン番外編】スペイン・バスク地方のクリスマスとオレンチェロ

2012年12月25日 14時00分 日刊テラフォー

日本では、恋人達と子供達の為にあるクリスマス、いかがお過ごしだろうか?
ご存知の方も多いと思うが、欧米諸国では、クリスマスは、日本のお正月のような感じで、家族で過ごす。
という訳で、私もブレーメンのクリスマスに少し後ろ髪を引かれながら、夫(スペイン人)の実家がある、スペイン北部バスク地方へ里帰り中だ。
スペインと言うと、フラメンコ・パエリア・さんさんと降り注ぐ太陽…などのイメージが強いと思うが、これらは全てスペイン南部アンダルシア地方のことで、ここバスク地方の冬は、東京以上に寒いし、雪も降る。そしてもちろん、習慣や人柄、果ては言葉も違う
今回と次回は、日本ではあまり馴染みのない、ここスペイン・バスク地方のクリスマスと年末年始について書こうと思う。
(画像:筆者撮影。パレードに登場したオレンチェロ)
まず驚くのが、バスク地方の子供達にプレゼントを配るのは、サンタクロースではない、ということだ。バスク地方で、クリスマス・イブの夜にプレゼントを配るのは、『オレンチェロ(Olentzero)』という人物だ
この人物は、バスク地方の山奥に住んでいて、サンタクロース同様に、今年良い子だった子にはプレゼントを、悪い子だった子には『カルボン(スペイン語で石炭)』によく似た飴を配る
バスク地方の民族衣装を着たオレンチェロは、ひげもじゃで、少しお腹が出ていて、全然ロマンチックではないのだが、よく考えてみたら、サンタクロースもひげもじゃでお腹が出ていて更に禿げているから、同じようなものだ。小さい頃から『クリスマス=サンタクロース=ロマンチック』と刷り込まれているので、気がつかないだけなのかもしれない。実際、バスク地方の子供達には、オレンチェロは大人気で特別な存在だ。
ところで、多くの人が「オレンチェロからプレゼントをもらうバスク地方の子供達は、サンタクロースのことを知らないのか?」という疑問を持つと思う。
答えは、皆、サンタクロースのことも知っているし、サンタがクリスマスにプレゼントを配ることも知っている。
クリスマスの時期、テレビやCM、映画に出ずっぱりのサンタを、テレビやインターネットが普通にある環境で、知らないという方が不思議というものだ。
そうした世界的な風潮から、家庭によっては他国同様にサンタが来たり、はたまた、サンタとオレンチェロ両方が来たり(つまりプレゼントが2つ。なんて羨ましい!)する家もある
だが、「ウチにはサンタが来なかった~」と嘆いたりする子供はいない。彼らの元にはオレンチェロが来てくれるから良いのだ!
バスク地方の子供達にとっては、サンタとオレンチェロは友達のようなものなのかもしれない。
(画像:筆者撮影。スペインのお祭りで名物の巨人人形も、バスク地方ではオレンチェロ)
24日の夜、早寝の良い子の元にだけやってくるサンタを待つ日本の子供達は早く眠るのに対し、スペインの子供達は眠らない。
24日はたいてい、家族や親戚が集まってクリスマス・ディナーをするからだ。しかも開始は21時以降の場合が多い…早寝なんて不可能なスケジュールだ。スペインでは、普段から夕食は遅いが、日本人の私は、正直、眠くてしかたない、、、。
翌25日は、同じく家族・親戚でクリスマス・ランチ。14、15時くらいから、ひどいと19時近くまでランチが続く。そして、21時頃に「夕食食べる?」なんて聞かれた日には、卒倒しそうになる
でもまあ、スペイン料理はおいしいから、まあいいか、とも思う。
【記事:りょーこ】
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