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日刊テラフォーニュース

【海外:バングラデッシュ】離婚した夫に酸をかけられた妻、絶望しながらも復縁 

2012年11月28日 17時00分 日刊テラフォー

(画像:Daily Mailより)
「アシッド・アタック」という言葉をご存じだろうか?
アシッド=「酸(硫酸など)」で、「アタック=攻撃」することを指す。
具体的には攻撃対象の人物の身体に高濃度の酸をぶちまけるのであるが、このアシッド・アタックはアジアの一部地域や中東諸国で頻繁に報告される攻撃・虐待なのだ。
そしてこのアシッド・アタックの被害者の多くは女性であり、狙われる箇所は顔である
バングラデッシュでも最近、またアシッド・アタックの被害者が出た。ヌルバヌさん(36)である。
ヌルバヌさんは夫と18年間結婚生活を続けていたが、度重なる浮気や暴力に疲れ果て、離婚という結果を出した。
無事に離婚・・・というわけにはいかなかった。
その8日後に元夫がやってきて彼女の顔に酸をかけたのだ。
重度の火傷で顔の皮膚は溶け、目は光を失ってしまった。

彼女はアシッド・アタックの被害者になってしまったのだ。
ヌルバヌさんの例のように、アシッド・アタックの被害者を受けるのは多くは女性で、主な原因は「女性が男性からの求婚や交際を断った」「夫婦喧嘩になって」など、他には経済面でのトラブル等が大部分を占めるという。
ヌルバヌさんは「妻の方から離婚を言い渡された」「女に反抗された」という夫の逆恨みによって攻撃されてしまったのだ。
この夫はヌルバヌさんを攻撃した後、行方をくらましたが、10か月後に逮捕され、1年間は刑務所に入れられた。
1年で済んだのは、姑がヌルバヌさんに、夫を釈放してくれるように、との内容の宣誓供述書を強制的に書かせたからだ
息子も息子なら母親も母親だ。
さらにヌルバヌさんの息子を利用して、この夫と復縁するように仕向けた。
「拒否すればいい」と思う人もいるだろう。しかし重度の火傷を負い、視覚も失った彼女が自立して生活するのは困難を極める。アシッド・アタックの被害者が若い未婚女性だった場合、未来はもっと暗澹たるものになる。結婚も仕事にも先が見えなくなるからだ。
結局、ヌルバヌさんは彼女を不自由にした凶暴な夫と復縁、一つ屋根の下で暮らしている。
夫が反省して彼女を手助けする、なんてことは全くない。
今も「俺の時間を返せ」とヌルバヌさんを殴り続け、脅している。

バングラデッシュの「アシッド・アタック被害者協会」の代表、モニラ・ラーマンさんによれば、政府や各種支援・援助団体のサポートのおかげでバングラデッシュ国内のアシッド・アタック事件は減少してきてはいるが、まだ課題が多いという。
結局、女性の人権・権利意識が低いため、女性を「モノ」として見なしている考え方がはこびる以上、アシッド・アタックを根絶できないという。
2011年のバングラデッシュのアシッド・アタックは111件
111件もこのような惨い事件が起きているのだ。
被害者女性は自身の容貌と将来を悲観し、そして精神的なトラウマが一生ついてまわる。そんな女性たちが一年間に111人もいる。
このヌルバヌさんの事件に対してネットでは
「夫も同じ目に遭わせてやれよ!」
「こういう話を聞くと、こっちもやりきれない気持ちになるよ」
「この女性、たぶん一生虐待され続けるんだよ。悲しい」

など、怒りと悲しみのコメントが多く寄せられている。
【記事:猫姫】
参照元:Daily Mail
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