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日刊テラフォーニュース

【海外:コラム】その意見はあまりに"神"寄り過ぎた・・・?「レイプによる妊娠は神がそうなるように意図されたものだ」

2012年10月25日 19時00分 日刊テラフォー

「髪の毛一本が落ちるのでさえ、あなた方が決められることではないのだ」――新約聖書『マタイによる福音書』に登場するエピソードだ。神様が全ての運命を握っている――いわゆる西遊記に登場する「仏の掌でもてあそばれる孫悟空」エピソードのような、広大な視野が描かれている一幕だ。
確かに、地球上で起るすべての運命について、我々は何らかの意図を加えることが出来ない。起ることは、起る。起らないことは、起らない。その全てが文字通り「運命的」である。我々にはある程度の「選択肢」があるのだとしても、過去も未来も選択することは出来る、ただ「現実」という結果の事実を享受するしかない。
――とまぁ、そんな広大なる哲学的な視野は、確かに格好が良いけれど、現実には我々は「受け入れるだけ」というような羊状態になり難い生き物である。ロムニー候補が言いたかったのは「神寄り」の意見だったろうが、彼の意見を受け止められる者はあまりに少ないだろう。
米大統領選挙が近づいているが、そうした論戦の中で、共和党のリチャード・モードック候補が、選挙戦という観点から見ると「大きな失言」と捉え得る論評を繰り広げたようだ。23日の上院議員候補者討論会で、レイプによる妊娠は「神がそうなるように意図されたものだ」と発言したようである。
「私自身、この問題については長らく悩んできたが、命とは神からの贈り物なのだと悟った。そして、たとえレイプという痛ましい状況で命が生まれたとしても、それは神がそう起きるよう意図したものなのだと私は考えている」と同候補は語っているという。
この意見が間違っているとは言わない。ただし、正解でもない。あらゆる人間の活動に対しては、それぞれの意見があって良い。しかし、レイプは「他者への危害」を示す、「人間的」に見れば明らかな「罪」だ。
荘子先生のように「人生ありのままあるべし」と達観するのは勝手だが、少なくとも、現実社会を統治する機関に属する人間は、あくまで現実的な問題に目を向けるべきであろう。
【記事:G・JOEⅡ】
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