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ゴールドマンサックス提訴で市場は激変する

2010年04月22日 12時00分 経済情報ニュース

ゴールドマンサックスの罪
2010年4月16日に米証券取引委員会(SEC)が「詐欺」の容疑でゴールドマンサックスを提訴した件は、今後の世界市場に大きな影響を与えることになるかもしれない。
詐欺に問われたのは、ゴールドマンが販売した合成債務担保証券(CDO)の情報開示不足だった。このCDOに、不動産価格が上がれば高リターンという商品があったのが問題視された。
ゴールドマンは、サブプライム問題で不動産価格が上がらないことを知っていて顧客に売りつけたというのだ。つまり、「顧客に損をさせてゴールドマンが儲かる」仕組みになっていた。
顧客の損失は数千億円にものぼり、その中には独IKB産業銀行、蘭ABNアムロ銀行などの金融機関も含まれていたというからお粗末な話ではある。
問題は、SECの提訴が情報開示不足だけでなく「顧客に損をさせてゴールドマンが儲かる」仕組みについても言及しそうだという部分だ。
なぜなら、「顧客が損をして企業が利益を得る」投資商品など掃いて捨てるほどあるという現実があるからだ。リスク開示を怠ったことだけが問題であるならいいが、投資商品そのものが否定されてしまえば、今後の商品開発は後退せざるを得ない。
実際、「顧客が損をして企業が利益を得る」仕組みで販売しても、相場観を読み違えて顧客が儲かるケースもあり得るわけで、これらすべての商品に規制が入ってしまうと、そもそもリスクのある商品は販売できない。
これに敏感に反応したのが、原油先物市場だった。デリバティブを通じた投機に規制が入りかねないとの懸念は、原油先物の大幅続落につながった。
これまで、良くも悪くも投機資金が市場の流通に影響を与えてきたのは間違いなく、この資金が流出してしまうと市場の縮小は避けられない。しかしながら、市場が投機資金で左右される現状がゆがんでいることも一理あるわけで、「投機」というビジネスモデル自体が問われることになる。
今後の展開次第では、世界市場は大きな変革期を迎えることになるかもしれない。
▼外部リンク
ゴールドマン・サックス
米証券取引委員会