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日刊テラフォーニュース

過保護と学歴社会、中国の子どもたちは体力不足?~G・JoeⅡはかく語りき~

2011年11月01日 11時00分 日刊テラフォー

米プロバスケットNBAで活躍中の姚明、世界ハードル王者の陸上選手劉翔を代表格に、中国には幅広いトップアスリートが存在する。オリンピック級のスポーツに世界一倍国家の威信を掛けるお国柄と言えるし、何より幼少時より徹底的な専門教育を行う事でも良く知られている。
雑技団や太極拳など諸拳法にも秀でた同国において、国民の多くもしなやかな体力が身についていると思いきや、どうやら最近の子どもたちはそうした恩恵に預かれていないのかもしれない。
28日、中国青年報が中国児童の身体能力が低下していると報じた。同紙はネットにて「陽光体育公衆調査」を実施、保護者の87%が子どもをスポーツ活動に参加させたいと回答しているものの、勉強を優先させるとの回答が66%を占めたという。その背景にあるのは昨今の過熱化された受験戦争。
学歴の重要度が高まる一方、一人っ子政策による過保護も相まって、勉強に対するニーズが急上昇している状況にある。尚、2007年より中国教育部、国家体育総局、中国共産主義青年団中央指導部がこうした状況に憂慮し、小中学生は毎日1時間は外で体を鍛えようという「陽光体育運動」活動を呼びかけている。
しかし、「昨今の受験戦争」とは言いながら、中国には598年から1905年、実に1307年間という悠久の時間を持続した官僚登用試験がある。隋から清の時代まで行われた「科挙」だ。
どんな庶民も王室の一員となれる元祖チャイナドリームの合格率は約3000倍とも言われ、その学業競争は大変激しいものがあったという。「万般皆下品、惟有読書高(ただ読書のみが尊く、それ以外は全て卑しい)」とした科挙制度に準じた子どもたちは、現代よりもずっと体力不足を感じていたに違いない。
【記事:G・JoeⅡ】