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日刊テラフォーニュース

世田谷騒動は時計塗料原因?ところで科学用語を・・・(後編)~G・JoeⅡはかく語りき~

2011年10月15日 15時00分 日刊テラフォー

――……(前編のつづき)そして、放射線《radiation:ラジ・エイション》も、どうして赤外線や紫外線のような「線」シリーズに統一したのか、筆者にはその科学センスを疑わざるを得ない。
[radio(放射)]に[-tion(~というもの)]が続くradiation[ラジ・エイション]は、いわば「放射物」というニュアンス。赤長波(赤外線)や紫短波(紫外線)とは性質が大きく異なり、赤長波・紫短波は"光の粒子がスーッと波のように進んでいる"というイメージ、放射物は"原子がぶわ~と広がる"イメージである。
赤外線・紫外線・放射線(赤長波・紫短波・放射物)と「電磁波線三兄弟シリーズ」が展開されてしまった科学邦訳であったが、やはり、それぞれの現象のイメージには合致しない部分が多い。
同じ電磁波の一種だからと言って、スティーブン・セガール作品よろしく、何でも「沈黙の~」シリーズにすれば良いという訳ではあるまいて。いや、更に言わせて貰えば、電磁波《Electromagnetic radiation》も非常に気に掛かる科学邦訳と感じるのであるが……きりというものが無いので、筆者はここらで筆を止める。
哲学や社会学など人文科学の日本語訳は実に優れたものが多い一方で、科学の日本語訳はからっきし的を射ていないのが現状である。日本人の科学オンチに一役も二役も買っていそうな、魑魅魍魎の科学訳。
筆者は本格的に、そろそろテコ入れをする時期が来ているのではないだろうかと感じている。科学用語は語感や見た目ではなく、その科学性を端的に説明出来る、シンプルな説明訳が必要である。我々はもう、明治時代の人間ほど科学オンチではないのだし、その事業も成功するはずだ。
【記事:G・JoeⅡ】