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【海外発!Breaking News】前脚先端が上下反転した子犬 前例少ない手術が成功しリハビリに励む(米)

2021年09月16日 21時00分 Techinsight

【海外発!Breaking News】前脚先端が上下反転した子犬 前例少ない手術が成功しリハビリに励む(米) オクラホマ州立大学スティルウォーター校の獣医学部に連れてこられたのは、“シギ(Siggi)”というラット・テリアの子犬だ。生後13週間のシギは、今年5月にテキサス州ダラスの動物保護団体「Dallas Dog RRR」によって保護されたという。シギは前脚先端が上下逆さまになってしまっており、自力で移動できるものの這って移動している状態に近かった。 同大学の獣医学部教育動物病院で小動物外科医を務めるエリック・クラリーさん(Erik Clary)は2019年、生まれつき前脚が上下反転していたフォックスハウンドの“マイロ(Milo)”の手術を成功させていた。この手術は珍しい奇形を修復手術した貴重な成功例として、国際的な注目を集めていたという。 この手術の様子がメディアに取り上げられ、マイロが無事に回復したという話を耳にしていた保護団体のスタッフたちは同大学にシギを連れて行き、改善できないかどうか相談することにした。 エリックさんは「マイロの時と同じように、シギの問題は足先部分にあるように見えていましたが、実際には肘の部分に問題がありました。はっきりとした理由は分かりませんが、こうした状態を持つ犬は生まれてから早い段階で関節が外れてしまい、前脚の下部が著しく回転することで歩けなくなってしまうのです。この結果、這うことができる程度で犬の生活には適さないのです」と見解を述べる。 同病院にて、体重4ポンド(約1.8キロ)しかないシギはCT検査による詳しい検査を受けた。検査の結果シギの肘下部の骨が大きく変形していることが判明し、それが関節の問題をより複雑なものにしてしまっていた。 手術についてエリックさんは「尺骨(前脚にある2本の骨のうちの1本)の上部を意図的に骨折させ、脚の回転を止める必要がありました」と説明する。CT検査の結果をもとに詳細な手術計画を立てたエリックさんを含めた治療チームは、5月12日にシギの手術を行った。 手術により意図的に骨折させた部分には、スプリントなど骨折時に固定具として使われる器具が用いられギプスを装着し、骨折が治るまでの保護機能を果たした。シギは経過を診るため6月29日に再び同病院を訪れ、レントゲン検査で骨の状態が確認された。 その結果、シギの骨折は治癒していることが確認されて固定具が外されると、今度はきちんと歩くためのリハビリが始まった。エリックさんはシギのリハビリの様子について「シギは飲みこみが早かったですね。シギのメディカルホスター(自宅でケアしながら治療を手助けする里親)であるロレーヌさん(Lorraine)は、段階的に行われたリハビリをしっかりとこなしてくれました。」 「シギは現在、庭でボールを追いかけるなど、通常の子犬が好きなことをたくさんしていますよ。シギの経過には非常に満足しています」とコメントしている。 シギのリハビリの様子を捉えた動画には、あるべき形に治った前脚を使って、一歩一歩確実に歩くシギの姿があった。まだ慣れていないのか、その歩き方は少々ぎこちないものの、しっかりとした姿勢で歩くことができている。 エリックさんは今回シギを助けることができたのは、マイロのストーリーが世界中に共有されたからだという。過去にマイロの症例を世界に広めてくれた大学の広報・マーケティングチームやマイロの飼い主、そしてこれを伝えるために協力してくれた多くの人々の努力のおかげだと言い、「マイロのニュースが多くの人に喜びを与えてくれたように、シギのニュースにも同じように喜んでくれることを期待したいですね」と話している。 画像は『Oklahoma State University 2021年8月31日付「Milo 2.0: A second case of upside down paws treated at Oklahoma State’s Veterinary College」』のスクリーンショット (TechinsightJapan編集部 iruy)